「愛と協同」を基本とした協同組合運動の原点とは
日 時 |
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平成19(2007)年10月26日(金)18:30〜20:30 |
場 所 |
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西宮市役所東館大ホール |
テーマ |
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愛と協同」を基本とした協同組合運動の原点とは
〜コープこうべ創設者・賀川豊彦氏の社会活動から基本思想を学ぶ〜 |
講 師 |
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西 義人
(生活協同組合コープこうべ顧問・賀川豊彦献身100年記念事業神戸プ ロジェクト事務局顧問) |
条 件 |
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市内在住、在勤在学者 |
参加者 |
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40名 |
内容 |
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コープこうべの創設者賀川豊彦の生涯、またその活動について講演された。賀川豊彦は、キリスト教伝道にはじまり労働運動、協同組合運動、平和運動、無産政党運動と活動の広がりを見せました。
コープこうべの中心思想である「利益共楽」「人格経済」「資本協同」「非搾取」「権力分散」「超政党」「教育中心」を唱えた賀川の行った事業は、福祉、教育、平和、人権を網羅するESDともいえる事業を展開しており、学びの多い講演となった。 |
参加者感想
■ COOPは普段何気なく使っているが、生協とは何なのか、創始者の考えなど何一つ知らなかった。欧米では、知名度ある人だと聞いて更に驚く。いかに自分が日々の生活で無関心に生きてきたかを痛感させられる。できるなら、賀川豊彦さん本人に自らの人生を語ってほしい。今度、著作でもよんでみようと思う。 (20代) |
■ 昨年のセミナーから、耳にしてきたキーワードが数多く出てきた講義でした。しくみづくり、自立、協調、そして「教育しないと継続しない」など、西宮ESDにとって重要になることがたくさんあり、また、共通点、ヒントもたくさんあったお話だったと思います。 (30代) |
■ 救貧から防貧という志向性の転換がたいへん興味深く思いました。
プラスのものをもっともっと求めていくというのではなく、マイナス(リスク)を減らしていくという志向性共感しました。 (30代) |
■ 公益を守りながら地域全体がよくなる自治につながる取組みと思いました。 (30代) |
■ 賀川豊彦という名前をはじめて知りました。一人の人間がこんなに様々な活動をしていたとは驚きです。講座の感想ではありませんが、6時半スタートは、仕事の日は厳しいです。7時からの方がみなさんもゆとりを持ってこれるのではないでしょうか? (40代) |
■ 「スラムに14年間入って救済や施しでは、貧しい人たちを真に救うことはできない。その為には、しくみ作りが必要。」愛は相手のことを想うこと。この考え方は、まさに持続可能な地域を作っていくためにしくみ作りが必要であり、ESDのベースとなるものではないでしょうか?生活の中でも全く自分は無い「自我」この姿勢を見習いたいものです。 (40代) |
■ 弱い者からの視点を持つこと救済ではなく自立を目指すこと→社会がよりよくなるために非常に大切なことであり、根底にすばらしい思想があることで、様々な事業が生きてきていると感じました。 (40代) |
■ コープこうべに平尾八三郎氏(川崎造船所争議時社長)が関わっていることを知ってびっくりしました。 (40代) |
■ 賀川豊彦の歴史−思想(神と科学の解明)、生涯−仕組みづくり(学びの中から仕組みづくり)、業績−実践の中から(全ての知有)、生活協同組合の中心思想 (50代) |
■ 賀川さんの中心思想基本思想は現代にも通じるむしろ斬新さを感じるのは感慨深い。賀川豊彦が関わった事業の多彩さ、多様さにも驚く。著書の多さにも。 (50代) |
■ 賀川豊彦の神の如き生涯に触れて、コープこうべの理念である「愛と協同」の意味が深く理解できました。賀川というとてつもない「行動」の人物にただただ驚くばかりです。もう少し詳しく彼のことを知るために「死線を越えて」を読み直そうと思いました。 (50代) |
■ 賀川さんの実践と理論のバランスの取れた活動が印象深かった。 (50代) |
■ 冒頭の説明があった通り、生き方、考え方がESDと共通している点。貧しい人は、団結しないと打開できないと感じる/自分たちの力で自分たちが立ち上がっていく/その為しくみづくり/(ともに力を)(ともに捧げる)この「志」がパワーとなる。私たちが「志」とすることもこれに近いものがあるのではないかと思っている。
コミュニティづくりもその線上にあってほしいものだとも。 (60代) |
■ 賀川先生の業績について、くわしく話を聴く事ができ、感動感銘を受けました。今後の世の中づくり(コミュニティづくり)の指針であると思います。西講師様大変ありがとうございました。リーフ様いい機会をありがとうございました。 (60代) |
■ 今日、講演を聞くまで賀川豊彦とはどういう人物か知らなかったが、あらためて賀川豊彦の生き方に感動した。 (60代) |
■ 賀川豊彦先生は、幼児の時代から苦労されて自分の生い立ちを振り返り人々と共に、平等に社会を創ることを実践された尊敬すべき人物である。(60代) |
■ 愛と協同の背景が理解できなかった。賀川豊彦という人物そのものを知らなかったが、時代の厳しい時に自分の考え方を生活の貧困の中に、生活者のための労働運動協同組合、福祉教育、医療、生産、労働、平和、人権、環境等、共生という私たちの暮らしを支えて生きたことを知る。人のため、我々のために、利益も皆のために、公開によりお互いの関わりの成果故に共に生きるために智恵を出し、理解を深め社会に生かす事だと思った。 (60代) |
■ ひとりの人の信仰、思想、行動が人生の一時代のなかで限りないひろがりの活動体を多くのこされ、引き継がれていることに感動を覚えました。 (70代) |
■ 賀川さんの実像に触れるお話で、とても感銘を受けました。コープ神戸の7原則は、現代の一番大切な願いで、ぜひ実現したい思いですね。 (70代) |
■ 記念館を見学はしたことはありましたが、今日のお話を聞いて今までは何とぼうと見聞きしていたのだろう・・・良いお話を有難うございました。改めて偉大さに感動しております。 |
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