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 人権を守る取り組みの現状は・・・       


 活動概要


日  時 平成19(2007)年11月2日(金) 18:30〜20:30
場  所 西宮市役所東館大ホール
テーマ

「人権を守る取組みの現状は・・」

講  師

上田寿一(西宮市教職員組合書記長)

条  件 市内在住、在勤在学者
参加者 26名
内容

 専門講座第2回目は、「人権」をテーマに、次世代の主役となる子どもたちに 視点をあて、講師である上田氏の体験を基に、学校現場での人権教育や、差別 問題の現状についてご講演いただいた。


西宮市における同和・人権教育を始め、 兵庫県の「人権教育基本方針」や、「人権教育のための国連十年」・「子どもの権 利条約」等、国の動向についても知ることが出来、参加者からも良い感想がい ただけた。

 参加者感想

■ 会社の人権感覚は遅れていると感じた (50代)
■ まだ上田さんの体験からのお話(ひとつひとつの言葉が心に響きました)ありがとうございました。 上田さんが、おっしゃっていた通り私も差別の原因となっているものを知ること。そして、考えていくこと(何が自由な生き方か)が、なにより大事なことだと思っています。しかし、その現実を知る機会は少ないです。また、己の言葉(考え)を固定観念(社会的慣習)にまどわされず、表現することを勉強しなければなりませんね。
日本社会にはあまりにも(考えることが貧因です)。教師の力量がとわれると思いますし、自分にとって何ができるのかとあらためて感じました。話し合うこと、考えること・・事実を観ること知ることの繰り返しですね
■ 人権教育の重要性を認識しています。子どもたちが社会に出て直面する労働現場を中学生(程度)には教えておくことが必要かと思います。
特に正社員と非正社員との断層化の進展の現状など。 (50代)
■ 人材の話を教育の面から聞かせていただきました。とても難しい問題です。現実問題としてとても解決出来ない同和問題があります。自分でもさけて通って参りました。
悲しいことと思われますが、・・・未解決です。 (70代)
■ 地域福祉・人権について教育基本方針があり、人権差別の教育、社会をなくす努力が今後も続けなければならないことを感じた。それは、具体的にどの様なときにどの様な対処によって解決。改善であるか、物差しを持ってしても、適正な答えが見出せないのであろう。
もっともっと人権の基本方針を熟知することが大切と思った。 (60代)
■ 人権教育について少し分かったように思います。
人間にとって重要な事を教わりました。(なぜ差別があるのか!!) (60代)
■ ほとんどの人に差別の感覚は心の底に残っていると思いますが、(本来人間個人個人の能力・感覚生活には、差があります)環境の良い状態ではあまり出来てこないでしょう。日本国内では、経済の平均レベルは上がっていて、ひどい差別感覚の多くは表に出ていないと思います。しかし、一部には日本人同士でも外国人に対しても差別感覚はあるでしょう。
全くなくなることはないでしょう。一部に表出することもあるでしょう。
常に心の底には、感覚を持っていて穏便に対応することが必要でしょう。基本的には、各個人皆が差別に関する知識と自覚を持っていることが必要です。学校教育でも、家庭教育でも職場でも人権平等などの対人関係の基本を折りにふれしっかりと話込んでおくことが必要でしょう。 (70代)
■ 人権教育というのは時代の流れによって変化していると思います。昔はあたり前のことであっても現在においては通用しないことがいくらでもあるのではないか。
今の世の中においても「いじめ」や「差別」がまだ残っております。
相手の立場になって考えることが人権教育で最も大切なことだと思います。 (60代)
■ 学校での差別(自殺を含む)防止の為の先生と生徒との対話がさまざまな形で大切と考えている昨今です。
(先生と家庭との対話を進めること、はなかなか難しいことも考えます。) (70代)
■ 向き合うこと背景を考えることが大切だとあらためて思いました。
私にとっては、とてもむずかしいことですが、心がけたいと思います。
■ 船坂小学校の現状は市教育研究集会での発表で聞いたことがあります。担任の先生方が子どもに受け入れてもらうために、心を砕いておられること頭が下がります。
■ 現実の差別は地価にもぐっていってより、見えにくくなっていると思います。差別が無くなる為には社会のたくさんの問題を解消していかなければと思います。今の日本人の心がどんどんギスギスしていっているようで心配です。やっぱり政治かな? (50代)
■ 小学校の頃にも、同和教育、ハンセン病についての教育は年数回あったが、今回先生が言われていた通り、ビデオや講演をきいて感想を書いて終わり、というものだった。
小〜中とそのような教育ばかりだったので、しまいには内容をきいていなくても感想が書けると思っていた。なぜ差別をするのかという個々人の背景について考えられる場があれば、もっと良い経験になったのかもしれない。
■ 明治のえらい先生は“天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず”と言っていましたが、しかし、“人の上に人を作り、人の下に人を作る”という考え方が、日本のみならず世界中に多くあります。これを許す社会とその構造などを子どもの時から正しく伝えることを痛感しました。学校現場での充実を望みます。 (50代)
■ 無知のこわさを過去にも感じた「ハンセン病」の取組みのときに、今回の教育現場における人材問題の取組みをがんばっているケースも「教育」(「人材」に対する)にあることが切々と伝わってきた。実体験の中から講演してくださったので、実に分かりやすくその深さも理解出来ました。人間を人間らしく生きる為に「人権」をしっかり学ぶ必要がある。
■ 人権を考えるにあたって社会構造や背景を考えるという事が新しい気づきでした。 (40代)
■ ふだん聞くことのできない教育現場の人権に関する「差別」の現状を知って正直おどろきました。「ライオンの赤ちゃん」の話は、小学校1年生でそのような悲惨な子どもがいる現実と自分をみつめ、語りあいを行うことで、仲間がつながっていく事例について、同じような環境で苦しんでいる子どもたちを救う手立てになればと思います。
自分たちが考え、意識を持って行動することが、ESDのベースになることだと思います。(子どもたちにだけでなく、大人も全て)マスコミの意見や、世間のうわさにまどわされることなく、自分の考えを語り、話したいと思います。 (40代)
 
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